mixi時代の話

日本にいる時。

彼氏と話しててふとmixiの話になった。

頑張って昔のアドレスとパスワード思い出してログイン。昔の彼氏の面影が見たくて頑張ってコミュニティ経由とか、友達のフルネーム経由とかであれやこれやで15分ほどで辿り着いた。

皮肉にも私の大嫌いな元カノ経由で。笑

懐かしの「紹介文」。

イケメンという言葉で埋め尽くされていた。

本当にこいつは昔から顔しか取り柄がないんだなと思った。(ごめん。)

 

自分の昔の日記とかも見てみたかったのだけど、どうやら更新がないと勝手に消される?ようで、ログは残っていなかった。

結構マメに書く方だったんだけどな。

 

mixiといえば今の若い子にはFacebookすらあまり馴染みがなさそうだが(カナダで大学生と交換するのは日本、外国問わずみんなInstagramなのだよ)我々アラサー世代にはめちゃくちゃな衝撃を持って現れた文化だった。

私はネット黎明期からサーフィンしてた暗い小学生だったので、ジオシティーズ前略プロフも、My Spaceも経験済みである。

My Spaceが使いづらくて、世界ではFacebookが流行りだしたが、日本人はいまいち乗り切れない中現れたのがmixiで。

知り合い経由でしか会員になれない半匿名性がネットにまだまだ不慣れな日本人を魅了したんだと思ってる。

初めは18歳未満禁止だったmixiだけれど2008年から15歳以上に緩和された。

当時まだガラケーだったけど、それでもクラスの中でmixiは広まって「◯◯学園 3年4組!」なんてコミュにみんなで入ったりしたっけ。

 

今流行っているInstagramTwitterほどの中毒性は、今思えばなかったように思うのだけれど、それでも当時受験生だった我々には大変な誘惑を伴ったもので…。

受験なので一旦垢消しとかしてたな。

(今も、受験なのでTwitterログアウトします、とかあるから、同じか。)

 

そういえばmixiは足跡機能があった。

誰が自分のページをいつ訪問したかわかる機能。

これ、今思うと面白いよね。

私は当時付き合ってた彼氏の他校の彼女のページをいかに足がつかないように見るか、で、塾の友達とかに足跡つけてもらって見てた気がするな。

(こう思うと自分、全然やること変わってないな…。笑)

 

mixiには悪い思い出がある。

浪人生時代に付き合ってた大学生の彼氏。

なかなかに性格も頭も悪い人で、今だったら絶対に付き合わないどころか連絡も取らないと思うんだけど、当時は年上なこともあってなんとなく逆らえない感じがしてた。

色々あった末に、まぁ最悪な性格なので半年で別れることになったのだが、散々別れると言ってきたくせにいざこちらがそれを受け入れると逆上。

これまた懐かしいんだけど、当時流行ってた「リアルタイム」(個人の日記帳のようなもの)にて私、友達、男友達の3ショットを発見した元カレが、浮気してんじゃねぇよ!とメールで逆上。

(しかもこれ、気持ち悪いのが、私のリアルタイムではなくて予備校の友達のリアルタイムをわざわざチェックしていらっしゃった。)

その後、実在しない女性の偽mixiアカウントを作成し(ネカマ…)、私の友達に私の評判を下げる為にある事ない事をメッセージしまくる、ということをやらかした。

mixi時代の修羅場。

まぁ今も場を変えてこういうことはあるだろね。

この時から、いや初めての彼氏のときから、男を見る目はないなと思う。今も然り。

ちなみにこの男性は、後に、車の事故に遭って死にかけたみたいです。よく知らないけど。

 

でもmixiには良い思い出もあって。

浪人時代は、結局高校時代の友達の動向が気になってmixiのアカウントを再開していた。

そんな中、全然知らないおじさんとメッセージのやり取りを始めた。

こういうとなんだか19歳の女の子に絡む変なおじさんみたいだけど、この人は本当にただたまに日常を切り取った言葉と受験への励まし、人生への少しのtipsをくれるような素敵な方だった。

当時の私のmixiネームはなぜかじゃがいも男爵だったんだけど。

男爵さんは、最近どうですか?てな感じで。

優しい日本語をタイピングされる、鳥の写真のアイコンの方だったと思う。

浪人の折り合いで家族と上手くいかなくなったときも励ましてもらったし、小さな悩みも聞いてもらった。

それが誰かは知らないしもしかしたら知り合いの誰かだったのかな?なんて今になって思うけど。

結局mixiだけの付き合いだったし、多分当時で30後半とか、そのくらいの方だったと思うから、それ以上も以下も無かったとは思うけど。

自分ももう29で、そういう人に出会う機会はネット広しといえどもなかなかない。

 

またこの広いインターネットのどこかで出会えたら、あの時のお礼を言いたいなと思う。

そして願わくばいつかは自分もこんな風に重すぎない誰かの支えになれたら嬉しい。

大層なことじゃなくて、話を聞いてくれる人がいるってとても幸せなことだし、もちろん現実で居るのはありがたいんだけど、私みたいな内向的な人間だと、それが身近な人じゃなくて程よく心地よい匿名性をもったインターネットの誰かって嬉しいんだよね。

でも彼は適当じゃなくていつもきちんと考えた、それも詩的な返事をくれたからメッセージのやり取りが純粋に楽しかったの。

そういうのに救われる人は、年齢性別問わずたくさん居ると思う。

mixiみたいな程よい閉じられた空間とか、限られた人で綴られたインターネットの世界が、私は好きなんです。今もね。

 

 

次回はameba piggにハマりすぎて彼氏にふられた話をお届けします。(しません)